MBED環境でNucleoマイコンを使用していると、たまにbinファイルが書き込めなくなるときがあります。下のような感じで、binファイルをドラッグアンドドロップすると、空き容量が足りないとエラーメッセージがでます。
仮想ストレージにFAIL.TXTが生成されていて、開くと、下のようなエラーメッセージが表示されています。
今回の記事は、そんなときの対処方法をまとめました。
ST-LINKのジャンパが正しくささっているか確認する
電源供給の設定ジャンパが正しくささっているか確認する
ST-Linkのファームウェアをアップデートする
以前は、ST Link Utility というソフトを使用してましたが、最近は、STM32CubeProgrammerに機能が吸収されたようなので、ファームウェアのアップロードには、こっちを使ってみます。
STM32CubeProg – STM32CubeProgrammer software for all STM32 – STMicroelectronics
上のリンクから、PCのOSにあわせて、ソフトをダウンロードします。サイトのユーザ登録が必要です。
記事作成時点では、Windows 64bit版はver2.11.0が最新でした。
インストール後、アプリを立ち上げると、以下のようなホーム画面が表示されます。
ボードをつなげ、右上のConnectボタンをクリックして、通信を確立します。
Firmware upgradeボタンをクリックします。
使用しているボードのST-Linkはver2-1系を使用しているので、ST-LINK/V2-1を選択し、Upgradeボタンをクリックして、アップデートを実行させます。
V2J30M19がいまはいっているソフトで、最新はV2J39M27のようです。下が、アップデート後と前の比較です。Firmwer versionのところをみると、正しくアップデートできたようです。