NXPのマイコンボードでは、MCUExpressoという開発環境が用意されています。
この記事は、MCUExpressoのインストールをして、簡単なサンプルコードでLチカを実行するまでの作業手順をまとめてます。
Codeworrier 、Kinetis Design studio、LPCExpressoなど、freescaleとNXPの統合のせいで、結構IDEが乱立してますが、これから、NXP製のマイコンを開発するなら、MCUExpressoの一択だと思います。
MCUExpressoのインストール手順
インストールは下のサイトから。記事を書いた時点だとver11.7が最新でした。
上のリンクにJumpすると下のような画面にくるので、右横のDownloadをクリックします。
ログイン画面がでます。初めての場合はアカウント登録をする必要があります。
一番下のRegister Nowをクリック。
個人情報を入力するフォームが出てくるので、適当に入力してから、一番下にあるRegisterボタンを押して登録します。登録後、フォームに入力したメールアドレスにverifyしてくださいメールが届くので、メールに貼られているリンクをクリックして、verifyしときます。
これでユーザ登録は完了です。上のサインイン画面に再度いき、登録したユーザ名でサインインします。すると、こんな画面がでるので、リストにあるversion 11.2.0をクリック。
下の画面はI agreeで先にすすみます。
使用しているOSに合わせて、インストーラをダウンロードします。今回はWindowの例で説明してきますので、Windows版をダウンロードします。
ダウンロードしたインストーラをクリックして、インストールを開始します。基本、迷うような箇所はなく、Next連打でOKでした。
インストール手順はこれだけです。
早速、MCUExpressoを起動してみます。初回起動はWorkspaceフォルダの設定が求められます。Workspaceフォルダとは、作成するプロジェクトを保存する作業フォルダのことで、好きなフォルダを指定します。
Launchボタンを押すと、IDEが起動します。
スタートアップ画面が下のように出てきます。
サンプルコードをインポートします。Download and Install SDKsをクリックします。すると、下の画面が出てきますので。右側にあるFilterのテキストボックスに持っているマイコンボード名を入力します。
今回はFRDM-K64Fでサンプルを実行したいと思います。
テキストボックスにfrdmk64fと入力します。
該当するボードが一覧ででてくるので、frdmk64fを選択して、Installボタンを押します。Liscense agreement画面でacceptをチェックして、Finishを押します。
メインページを確認すると、下側のInstalled SDKsのタブにSDK_2.x_FRDM-K64とあり、正しくSDKがインストールされています。
SDKというのは各ボード用に用意されたサンプルキットのようなもので、ここから、ボードで実現したい機能に合わせて、サンプルコードをインポートしていきます。
左側のImport SDK examplesをクリックすると、import wizardというのが表示されます。frdmk64fを選択して、Nextを押します。
すると、サンプルコードがツリー状に表示されます。このサンプルコードの内容はかなり充実しているので、だいたいやりたい内容に近いコードを選んで、それをベースに修正を加えていくというのが、リーズナブルな方法ですかね。
今回は、Lチカが目標だったので、demo_apps下のled_blinkyにチェックをいれて、Finishを押します。
下のように空だった、プロジェクトエクスプローラーにLチカ用のプロジェクトが読まれました。
sourceフォルダの下にあるled_blinky.cというのが、メインコードになっていて、下のようなメイン関数が書かれています。どうも1000msec間隔でチカチカするコードのようです。
int main(void)
{
/* Board pin init */
BOARD_InitPins();
BOARD_InitBootClocks();
/* Set systick reload value to generate 1ms interrupt */
if (SysTick_Config(SystemCoreClock / 1000U))
{
while (1)
{
}
}
while (1)
{
/* Delay 1000 ms */
SysTick_DelayTicks(1000U);
GPIO_PortToggle(BOARD_LED_GPIO, 1u << BOARD_LED_GPIO_PIN);
}
}
特に何も変更しないで、プログラムを実行してみます。FRDM-K64FをPCにつないだ状態で、左下の黄金虫っぽいアイコンのDebugをクリックします。
プログラムが正常にdownloadされたら、下のように実行待ちの状態になるので、再生ボタンを押すと、プログラムが始まります。
下が動作例です。SDカードリーダの横のLEDが赤色に点滅しました。簡単ですね。
これで作業はおしまいですが、今気づきました。MCUExpressoではなくてMCUXpressoであると。すいません、ずっと間違えてました。l
ばんざい。MCUXpresso。